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薬学共用試験とは |
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6年制薬学部では、5年次に病院と薬局でそれぞれ11週間ずつの実務実習が行われ、薬剤師の指導・監督のもとに、実際の調剤や服薬指導などを体験学習します。そのため、薬剤師免許を持たない実習生が臨床現場に臨むための基本的な知識・技能・態度を4年間でしっかりと身につけていることを確認することが必要となります。そのために行われる試験が全国の薬科大学・薬学部が共通で実施する薬学共用試験です。この試験は、NPO法人薬学共用試験センターが統括しており、コンピューターを用いて知識が評価されるCBT (Computer-based Testing)と服薬指導などの臨床現場をシミュレートして技能・態度が評価されるOSCE (Objective Structured Clinical Examination)により構成されています。この薬学共用試験に合格した学生のみが実務実習を受けることができます。
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2023年度薬学共用試験の結果
CBTとは
OSCEとは
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2024年度の帝京大学薬学共用試験の日程 |
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実施日
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実施場所
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CBT |
2024年12月17-18日 |
板橋キャンパス |
OSCE |
2024年12月1日 |
板橋キャンパス |
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CBT(シービーティー)とは |
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薬学教育モデル・コアカリキュラムおよび実務実習モデル・コアカリキュラムの到達目標(SBO)に準拠した問題が出されます。コンピューターを用いて多肢選択試験(Multiple Choice Question : MCQ)形式で出題され、310題の問題を解きます。この問題は受験学生に共通ではなく、学生ごとに問題の組合せの異なった310題がランダムに出されます。 |
出題分野
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出題数
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ゾーン
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物理系薬学 |
30題
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1
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化学系薬学 |
35題
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1
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生物系薬学 |
35題
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1
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薬と疾病(薬理・薬物治療系) |
60題
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2
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薬と疾病(情報系) |
15題
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2
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薬と疾病(薬剤系) |
35題
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2
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基本事項 |
10題
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3
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薬学と社会 |
20題
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3
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衛生薬学 |
40題
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3
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薬学臨床 |
30題
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3
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CBTに合格するには... |
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1年生からのしっかりとした知識を身につけることが重要です。さらに、当薬学部では1年生のうちからこのような形式の試験に慣れてもらうために、コンピューターを用いた試験(当薬学部では「学年末総合評価試験」と呼んでいます)をWeb-CBT形式(インターネット回線を利用したCBT)で行っています。総合評価試験は、1〜3年の学年末に行われ、各年次に学習した教科を中心に出題されます。さらに、4年次になるとCBTを意識したカリキュラムが組まれており、試験と演習を繰り返し行うことで4年次末の薬学共用試験に臨むシステムになっています。平成22年度からはCBTに出題される内容を全て網羅した学習システム(コンピューターを用いた自己学習システム)が稼動しています。学生はこのシステムで自己学習を行うことによって、進捗状況を確認しながら学習を進めることが出来ます。教員は各学生の学習の進捗状況をリアルタイムにモニターすることができ、きめ細かな指導を行うことができます。 |
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OSCE(オスキー)とは |
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OSCEは、薬剤師としての技能や態度、コミュニケーション能力などを評価する実技試験で、病院や薬局など臨床現場をシミュレートした領域と課題に従って行われます。下表の課題の中から薬学共用試験センターが指定する領域ごとの課題に従い試験が実施されます。領域2からは2課題、他の領域から各1課題の計6課題について試験が行われます。OSCEの評価は、学生1人あたりに2人の評価者により行われます。下表の領域1と5では、評価者の他にシナリオの患者を演じていただく標準模擬患者(SP)や医師を演じていただく方も加わり、試験が実施されます。また、OSCEを公平に実施し、透明性をもたせるために、薬学共用試験センターからモニターが派遣されるほか、他大学の教員、病院の薬剤師、薬局の薬剤師にも外部評価者として参加していただきます。 |
領域
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課題
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1. 患者・来局者応対 |
・薬局での患者応対
・病棟での初回面談
・来局者応対
・在宅での薬学的管理 |
2. 薬剤の調製(1)(2) |
・計量調剤(散剤)
・計量調剤(水剤)
・計量調剤(軟膏剤)
・計数調剤 |
3. 調剤鑑査 |
・調剤薬鑑査
・持参薬チェック |
4. 無菌操作の実践 |
・手洗いと手袋の着脱
・手指の消毒と手袋・ガウンの着脱
・注射剤混合 |
5. 情報の提供 |
・薬局での薬剤交付
・病棟での服薬指導
・一般用医薬品の情報提供
・疑義照会
・医療従事者への情報提供 |
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OSCEに合格するには... |
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5年次の実務実習までに実務実習事前学習を大学で履修することになっています。本学部では、薬学実習8(実務実習事前学習の実施風景)を中心として、関連する講義や演習を実務実習事前学習として実施しています。これらをしっかり履修することにより、OSCEにも合格することができます。本学では薬学部が4年制であったころから病院実習に行く前の事前学習に力をいれており、平成15年度より全国に先駆けて充実したシステムを作り上げてきました。 |
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