薬物治療学研究室
研究業績 | English

研究室紹介

  加齢や様々な眼疾患によって生じる視覚障害は死に至る疾患ではありませんが、生活の質(QOL)に著しく影響を及ぼします。当研究室では、薬学的な観点から眼疾患を予防および治療するための基礎研究に取り組んでいます。例えば、食品や植物由来の天然素材の中には多様な生理活性を有するものがあり、白内障や糖尿病合併症の一種である糖尿病網膜症といった世界の後天的失明原因の上位に位置する眼疾患に対する予防あるいは治療薬としての適用が期待されています。当研究室では眼疾患に対する天然由来フラボノイド類を含む様々な天然素材の有効性を鶏胚ステロイド白内障モデルや網膜症モデル、細胞培養系を用いて調べています。基本構造が同じ化合物群の生理活性は、その基本骨格に結合している置換基により強弱が変化します。当研究室では有機系研究室で合成されたフラボノイド構造やステロイド構造を基本骨格とする新規化合物の生理活性を網羅的に調べ、眼疾患の予防あるいは治療効果の増強に繋がる構造特性を明らかにするための構造活性相関研究を展開しています。  


教職員
准教授
宮田 佳樹
講師
日下部 吉男
助教
谷津 智史
 
研究員・大学院生