帝京大学薬学部 研究業績 | English
薬効解析学研究室

研究室紹介
 薬効解析学研究室は、『薬理学』の研究に取り組んでいます。『薬理学』とは薬がどこで、どのように、どのような作用を現すのかなど、『薬が効くしくみ』を総合的に研究する分野の学問です。新しく創られた化合物が薬になるまでには、実験動物を用いた非臨床試験やヒトでの臨床試験を行わなければなりませんが、そのためには薬理学の知識や実験技術が不可欠です。また、特定の作用を持った薬を用いて生体のしくみや病気の発症メカニズムを解明することも、薬理学の重要な仕事です。薬理学に関する幅広い知識は、卒業後に薬のプロとして働くために必須のものです。
 
薬効解析学研究室では、人が抱える様々な苦痛はどうして生じてしまうのかという疑問に、脳の機能解析から答えを見つけることを、研究の最終目標にしています。生体を構成する分子から個体レベルまで、マルチな階層での研究を、分子生物学、生化学、電気生理学、イメージング、人為的細胞機能操作、行動学のそれぞれの手法を融合させて行っています。個体が行動している際の脳活動をリアルタイムに可視化する手法を応用して、これまで解明がなされていない生体の行動発現と脳活動の関係性を明らかにし、中枢神経系疾患の根本に迫れる研究を目指します。また、分子である薬物が、生体の複雑なシステムに対して、どのように影響を与えているのかを明確にし、治療困難とされている中枢神経系疾患の根治が可能な薬物療法を見出したいと思っています。


教職員
教授 大澤 匡弘
助手 鈴木 重人
研究員・大学院生