帝京大学薬学部 研究業績 | English
薬物動態学研究室

研究室紹介 帝京大学 薬学部
薬物動態学研究室ホームページ

 薬物動態学(ファーマコキネティクス)は、医薬品の投与部位から循環血中への吸収、各組織への分布、代謝、排泄を定量的に扱う学問です。その理論は薬物の個別投与設計や、薬効および副作用の予測、新薬の開発、ドラッグデリバリーシステムの開発に広く使われています。また、医療の場で注目されているテーラーメイド薬物治療を実践する上で欠くことができない学問です。                                  私たちの研究室では、枢要組織と血液を隔てる血液組織関門について研究を行い、近年では、感染症やがんの治療、男性不妊の改善、精巣毒性の予測・回避などへの貢献を目指して、『血液精巣関門(BTB)における薬物・栄養物の輸送機構の解明』に取り組んでいます。精細管内環境の恒常的維持は、雄性生殖機能を保つ上で必須の生理機構です。BTBはセルトリ細胞を実体とする関門機構であり、物理的障壁として血液と精細管内腔を隔てるとともに、精細管内腔への物質輸送を制御することで、精細管内環境の適切な維持に寄与すると考えられます。このため、BTBを介した輸送機構は精子形成や精巣内の病態に重大な影響を及ぼすと想定され、BTBにおける輸送機構の解明が病態の原因究明や薬物療法の向上に繋がるものと期待されます。

 現在、私たちは以下項目に関心を抱いて研究を展開しています。 

 1) BTBモデル細胞を用いた輸送機構解明
2) BTBにおける物質輸送機構の生理的・薬理的役割の解明
3) 新たな生殖毒性評価モデルの開発
4) 精巣を標的としたDDS技術の開発


教職員
教授 久保 義行
助教 伊藤 武
研究員・大学院生