帝京大学薬学部 研究業績 | English
医薬品作用学研究室

研究室紹介
超高齢社会に突入しているわが国では,緑内障などの網膜変性疾患を患う人の数が増加しており,生活の質を維持して健やかな生活を送るためには,網膜変性疾患の克服は喫緊の課題です.また,中枢神経系の疾患に用いられている医薬品の満足度は,現状では決して高いとはいえません.医薬品作用学研究室では,網膜疾患をはじめとする中枢神経系疾患の克服を目指して,以下の2つのテーマに関する研究を行っています.

1)神経変性疾患のモデルとして緑内障や網膜色素変性症などの網膜変性疾患を取り上げ,これらの疾患のマウスモデルを用いた神経細胞死のメカニズムの解析や新規神経保護薬の探索

2)中枢血管の循環調節のモデルとして網膜循環を取り上げ,その調節メカニズムの解明と循環改善の観点からの新規網膜変性疾患治療薬の探索

当研究室では,in vivoの実験動物を用いた薬理学研究だけでなく,分子生物学的手法を用いた研究,培養細胞を用いた研究,抗体を用いた免疫組織化学的解析など,非常に幅広い実験手法を用いて研究しています.

卒業研究では,薬剤師国家試験において頻出のこれらの実験手法を実際に行ってみることで,種々の薬物の薬理作用を実際に観察します.このような経験を通じて,必要となる知識を定着させることを目指すだけでなく,自分の力でものごとを考え,問題を解決することができるといった,薬剤師として働くために必須の能力を養うことを目指します.

教職員
教授 坂本 謙司
(准教授) (上園 崇)
講師 森 麻美
講師 恒岡 弥生
         
研究員・大学院生
D1 小林 貴俊