帝京大学薬学部 研究業績 | English
代謝化学研究室

研究室紹介

 代謝化学研究室は、2018年4月にできたばかりの新しい研究室で、創薬化学研究室と連携して教育、研究を行っています。
 当研究室の研究分野は生物有機化学で、有機合成という専門領域を深く学ぶこともできますし、専門の境界を超えて生化学や分析化学を加味した幅広い学問領域に触れることもできます。
 当研究室では、ペプチド核酸(PNA)という人工核酸の合成とその医薬品としての実用化を目標に研究に取り組んでいます。PNAはDNAやRNAの塩基配列を認識し、好ましくない遺伝子の働きを阻害します。私たちは、PNAを使って癌やウィルスなどこれまで治療が困難であった病気を克服する新しい治療法を開発していきたいと考えています。また、PNAは遺伝子のわずかな違いを正確に識別できるので、病気の原因となる遺伝子変異を検出する診断薬としても有用です。薬物の輸送や代謝に関わるタンパク質の遺伝子変異は薬の効果や副作用の個人差に大きく関わっていますので、薬物投与前にこれらの変異が分かれば薬物治療をより安全で有効なものにできます。


教職員
准教授
杉山 亨
助教
森谷 俊介
   
研究員・大学院生