帝京大学薬学部 研究業績 | English
医薬品分析学研究室

研究室紹介

 当研究室のスタッフは、教授(奥)、准教授(馬渡;薬学教育推進センター(基礎実習ユニット))、講師(安田)の3名に加えて、博士課程大学院生が在籍しています。アットホームな雰囲気を醸し出し、学生の皆さんが立ち寄りやすいように配慮しています。人生経験に長けたバラエティに富むスタッフが、毎日の講義や定期試験の相談、進路・就職の話、はては人生相談まで受け付けています。

 当研究室担当の講義と実習は定量分析、機器分析と計算問題が中心で、基礎的な事柄に終始してつまらなかったかもしれません。しかしながら、研究室で研究している内容は最先端であり、学生さんにも世界に先駆けた研究をしてもらっています。

 研究内容は、「生体分析化学」です。当研究室では、生命現象を司る複雑な生体分子を、ときとして細かく砕いてから検出し(何が)、分離し(どこに)、分析する(どれだけあるか)ことにより、生命現象を分子レベルで分析するという『生命分析化学』を目ざしています。研究テーマは、以下のとおりです。

1.発蛍光反応を利用した生体成分の簡便な定量法の開発

神経興奮毒の調節因子といわれるキヌレン酸およびキノリン酸、ピコリン酸などについて、光照射反応を用いた蛍光定量法を開発し、生理活性物質の微量分析や医薬品モニタリング、食品分析(日本酒のモニタリング技術)も手がけています。また、受動喫煙量を測定するための、非喫煙者中のニコチンおよびその代謝物コチニンの光誘導体化蛍光分析法を開発しています。


2. 生体成分中に潜在する新規な機能性ペプチドの探索と応用

ヒトのDNA配列も遺伝子の概要もほぼ明らかになってきた今、当教室ではポストゲノム研究として、タンパク質中の新規な潜在性ペプチドの探索と応用を研究しています。


  「分析化学」は、全ての研究の基礎となっています。どんな研究でも「分析」や「測定」抜きには話が進みません。ということは、「分析化学」からはどんな研究へも発展できる、ということになります。

  『分析化学は全ての研究に通じている』をモットーに、有機化学・生化学・薬理学・分子生物学などを動員した、新しい生命分析化学(Bio-Analytical Chemistry)をめざしています。


教職員
教授 奥 直人
(准教授) (馬渡 健一)
講師 安田 誠
研究員・大学院生